本来の虫歯治療は、虫歯を完全に除去して、詰め物を入れる治療です。
その過程で、虫歯が深く、神経に達している場合は神経を抜く治療へと移行します。
これは、<虫歯を完全に除去すること>が<歯の神経を保存すること>よりも大切であると考えるからです。また、虫歯は進行し、治癒しないと考えるからです。
その一方で<歯の神経を保存すること>を最優先に考える治療法があります。
それがDoc’s Best Cements療法です(以下、DBCと略します)。
この治療法は、虫歯を完全に除去せずにあえて残します。
そこにDBCをつめて虫歯の無菌化を期待します。
その後、半年〜一年くらいの経過観察を経て、最終的な詰め物を入れます。
※DBCの主成分はミネラルで、Fe(鉄)イオンとCu(銅)イオンの組み合わせにより、殺菌力とバイオフィルムの生成阻止、増殖阻止の効果があります。
通常の虫歯治療 | ・・・・・・ | 神経を抜く | |
DBC療法 | ・・・・・・ | @虫歯を意図的に残します。 |
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A残した虫歯(軟化象牙質)を殺菌するためにDBC+コーパライトを塗布します。 |
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BDBCで封鎖します。 半年〜1年経過観察 ※虫歯(軟化象牙質)がDBCにより 殺菌され再石灰化した固い象牙質 になります。 |
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C最終的なつめものをして治療完了です。 |
よって、前歯の治療にはあまりお勧めできません。
DBC療法・・・・・・・・・・・・・3,000円
また、最終的な詰め物も合わせて自費治療となります(混合診療の禁止により)。
レジン充填・・・・・・・・・・・・・4,000円
メタルインレー(小臼歯)・・・・・・8,000円
メタルインレー(大臼歯)・・・・・・10,000円